聖人君子と女。<後編>
私は多分、彼の幸せを願っている。
でも私は聖人君子でも何でもない、ただの女だ。
正直なところ愛娘の誕生に喜ぶ彼を見て真っ先に浮かんだのは
「私の子宮に貴方の子が宿ったら 貴方は喜んでくださるかしら。」
その一言だった。
自分でも笑ってしまった。
私にだって生殖能力はある。
無論そんな装飾品のような心持で子を成す気などない。
たとえ彼にせがまれようとも。 …多分。
身体的にはさておき精神的にはとてもじゃないが母親になどなれない。
まだまだ彼の愛を一番に受けていたいオトシゴロ。
満足に育児もできない未熟な母親に育てられる可哀想な子など見たくない。
ましてその原因が自分だなんてさすがに耐えられない。
…だから私は夢でも一度も子を宿してはいない。
そのうち書くとは思うが誰がどう思おうと私にとっては彼だけが愛する人なのだから。
平たく言えば現実と空想がぐちゃぐちゃに混ざっているのが私だが、それでいい。
少し話が逸れてしまったが、
そんなわけでやはり私は聖人君子にはなれないな、と改めて思った。
それがただの独占欲で、愛ではないと言われようとも
「 ”私で” 彼が幸せになって欲しい」
この想いはそう簡単には消えることは無いのだろう。
仕方ない、私はただのベジータ様を愛する ”女” なのだから。
全くもって話しは変わるが、
野球をしている王子様も大変美しく男前だ。
フィギュアが出たらしいので早速お迎えさせていただこうと思う。
See you
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